【紀元曙光】2020年1月10日

神韻日本公演を見てきたが、その感想や説明をここには書けない。どんな言葉を連ねても、あの輝くような舞台を見た心の昂ぶりを表現することはできないからだ。代わりに、筆者が客席で身近に感じた「気配」のようなものを、少し書きたい。

▼筆者の席から通路を挟んだ隣の席に、4人ほどの若い女性グループがいた。神韻を見るのは、いずれも初めてらしい。ただ、この日を楽しみにしてきたことが、開演前の彼女らの雰囲気で伺われる。

▼その先のことを簡潔に書くと、こうである。始めの演目で、幕が上がると、ステージから放たれた光のなかに、彼女たちから「うゎあ」という上ずった歓声が上がった。その声に思わず筆者が横目で見ると、目に入った女性は口を半開きにして硬直している。

▼最後の演目が終わり、ステージ上での団員あいさつも済んだ後である。場内が明るくなって、多くの観客が席を立ち始めた。ところが、通路を挟んで筆者に一番近いその女性は、首を折り、顔を真下に向けたまま、しばらく動かなかった。

▼どうしたのかと、こちらが少し心配になりかけたころ、その女性は顔を上げ、声にもならない小さな声で「すごい」とつぶやいた。声には涙がたまっていた。あとは彼女たちの雰囲気から察しただけだが、「今日が、特別な日になった」というような意味のことを、それぞれ口にしていたと思う。

▼通常の公演で、観客が驚いただけなら、「度肝を抜かれた」だの「席から立てなかった」だのと、安っぽい修辞で原稿を埋めることもできる。神韻は、もの書き泣かせで、そう簡単には書けないのだ。

関連記事
とんでもないおふざけと残酷なディストピアを力づくで押し付けようとする単一の方針が、これほど急速に地球全体を支配したことはない。2020年、コロナウイルスを封じ込めようとする無益な試みによって、これは起こった。
1271年、モンゴルのフビライ・ハンが元を建て、初めての漢民族以外の皇帝となりました。その後、数十年にわたり、中国はかつてない規模の帝国となり、元は文化の多様性と国際貿易の栄えた時代となりました。
明の最初の皇帝・太祖の生い立ちは、朝廷生活とはほど遠く、彼は朱元璋と名付けられた農民の子供でした。彼は最初、僧侶の道を歩みましたが、モンゴル主導の元が朝廷内の闘争で弱体化する中で反乱軍に参加し、まもなく右に出るもののいない軍事家として才気を発揮することとなりました。
胃酸逆流の症状を抑える等、一般的な胃腸薬を服用している人は、知らず知らずのうちに偏頭痛を発症するリスクを高めているかもしれません。 このような一般的な治療薬と偏頭痛との関連性について、アメリカ神経学アカデミーが発行する「Neurology Clinical Practice」オンライン版に掲載されました。研究では、胃腸薬が偏頭痛を直接引き起こすとは断定されていないものの、両者の間には何らかの関連があるのではないかと考えられています。
子供のいじめ、自殺、暴力・・・昨今、心の痛むニュースが後を絶えません。生まれてきた時は、誰もが純粋で善良だったはずなのに、何が子供たちを悪へと走らせるのでしょうか。人生には学校の教科書から学ぶことのできない、大切な価値観があることを子供たちへ伝えることが重要です。将来を担っていく子供たちに、ぜひ読んでもらいたい物語を厳選しました。