【紀元曙光】2020年1月10日
神韻日本公演を見てきたが、その感想や説明をここには書けない。どんな言葉を連ねても、あの輝くような舞台を見た心の昂ぶりを表現することはできないからだ。代わりに、筆者が客席で身近に感じた「気配」のようなものを、少し書きたい。
▼筆者の席から通路を挟んだ隣の席に、4人ほどの若い女性グループがいた。神韻を見るのは、いずれも初めてらしい。ただ、この日を楽しみにしてきたことが、開演前の彼女らの雰囲気で伺われる。
▼その先のことを簡潔に書くと、こうである。始めの演目で、幕が上がると、ステージから放たれた光のなかに、彼女たちから「うゎあ」という上ずった歓声が上がった。その声に思わず筆者が横目で見ると、目に入った女性は口を半開きにして硬直している。
▼最後の演目が終わり、ステージ上での団員あいさつも済んだ後である。場内が明るくなって、多くの観客が席を立ち始めた。ところが、通路を挟んで筆者に一番近いその女性は、首を折り、顔を真下に向けたまま、しばらく動かなかった。
▼どうしたのかと、こちらが少し心配になりかけたころ、その女性は顔を上げ、声にもならない小さな声で「すごい」とつぶやいた。声には涙がたまっていた。あとは彼女たちの雰囲気から察しただけだが、「今日が、特別な日になった」というような意味のことを、それぞれ口にしていたと思う。
▼通常の公演で、観客が驚いただけなら、「度肝を抜かれた」だの「席から立てなかった」だのと、安っぽい修辞で原稿を埋めることもできる。神韻は、もの書き泣かせで、そう簡単には書けないのだ。
関連記事
股関節の痛みは筋肉の弱さやアライメントの乱れが原因のことも。バタフライストレッチ・グルートブリッジ・チェアスクワットなど、自宅で寝ながらできる5種目を理学療法士が解説します
パスポート写真で求められるのは、笑顔よりも「本人と確実に照合できる顔」です。なぜ無表情が基本なのか、顔認識技術や国際基準の背景から、申請で失敗しない写真のポイントを解説します。
中医学の五行説では、怒りや心配、不安などの感情は体内の気の流れと関わると考えられています。木・火・土・金・水の視点から、心身のバランスを整える知恵を紹介します。
手軽な食品を何気なく選ぶ習慣が、心臓や血管の健康に影響するかもしれません。超加工食品の摂取量と心疾患リスクの関係をひもときながら、忙しい日でも取り入れやすい食品選びの工夫を紹介します。
憎しみは、攻撃性や否定的判断に関わる脳の働きを強め、共感を弱める可能性があります。怒りが憎しみに変わる仕組みと、慈悲によって心を立て直す視点を紹介します。