米、中国に核兵器交渉への参加要請 ロシア含む三カ国で

[ジュネーブ 21日 ロイター] – 米国のロバート・ウッド軍縮大使は21日、中国の核保有量増大は「戦略的安定性に対する深刻な脅威」とした上で、中国に対し、ロシアを含む三カ国の核兵器交渉への参加を要請したことを明らかにした。

ウッド大使は国連軍縮会議のために訪れているジュネーブで記者団に対し、「中国の核保有量が今後10年間で倍化するとの予測を考慮すると、今が三カ国交渉を行う時だ」と指摘。米政府は先週開催したロシアとの安全保障を巡る会合で三カ国交渉の可能性について協議し、三カ国交渉を進めることで合意に達したと述べた。

中国の参加をどのように促すのかとの質問に対しては、「時間の経過や米国以外の他国からの働きかけを通じて、中国が交渉の場につくことを望む。中国がそうすることは世界の安全保障にとって不可欠だ」とした。

また中国政府との核兵器交渉において、核拡散防止条約(NPT)は適切な枠組みではないとした。

ウッド大使によると、中国の軍縮大使は中国の核保有量について言及しなかったという。

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