原油先物は2%超下落、中国の新型肺炎拡大で需要下押し懸念

[ニューヨーク 24日 ロイター] – 米国時間の原油先物価格は2%以上下落した。北海ブレント先物の週間の下落率は1年超ぶりの大きさ。新型コロナウイルスによる肺炎感染が中国でさらに拡大し、旅行業や原油需要を下押しするという懸念が広がった。

中国当局は同日、新型肺炎による国内での死者が26人となり、発症者は800人を超えたと発表。また、米国内で2人目の患者が確認されたほか、フランスでも2人の感染例が確認され、欧州で初のケースとなった。[nL4N29T2P6][nL4N29T2VD]

清算値は北海ブレント先物が1.35ドル(2.2%)安の1バレル=60.69ドル。週間では6.4%下げ、2018年12月以来の下落率となった。

米WTI先物も1.4ドル(2.5%)安の54.19ドル。週間では7.4%下落し、昨年7月以来の下落率だった。

プライス・フューチャーズ・グループのアナリスト、フィル・フリン氏は、コロナウイルスが下げ要因だったとし、「事態が良くなる兆しがない」と述べた。

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