「高リスク」業者は5G網から排除を、米国務長官がEUに要求

[ワシントン 30日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は30日、欧州連合(EU)に対し、第5世代移動通信システム(5G)から「高リスク」供給業者を完全に排除するよう求めた。EUは29日、5G通信網整備への中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の参入について各国に判断を委ねる指針を示し、英国の決定と同様、米国が求める完全排除を見送った。

トランプ米政権は安全保障上の懸念から、ファーウェイを5G通信網構築から排除するよう同盟国に求めてきた。

EUの新たな指針によると、加盟国はファーウェイなど5G事業者を中核設備の参入で制限または排除できる。指針は、加盟国のサイバーセキュリティーリスクに国家およびEUレベルで対応するよう促す内容となっている。

ポンペオ氏はEUの「ネットワーク情報セキュリティ協力グループ」が提言している5G網のセキュリティーリスク対策を高く評価。同氏によると、同グループは高リスク供給事業者には追加の制限を課す必要があるとの認識を示している。

「サイバー空間上で悪意ある行為を犯した前歴がある独裁的な政権の管理下にある供給業者の機器を用いることに伴うリスクが、軽減できると考えるのは間違っている」と強調した。

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