習近平中国主席、1週間姿を見せず 憶測呼ぶ

新型コロナウイルスによる肺炎が中国で感染を拡大しているなか、習近平国家主席は1月28日から1週間も公の場に姿を見せていない。

香港紙・蘋果日報は5日、習主席が「軽い体調不良で入院している」と報じた。

 中国国営新華社通信は3日、最高指導部である党中央政治局常務委員会が新型肺炎について会議を開き、習氏が会議を主宰し重要な談話を発表した、と報じた。

しかし、中央テレビが報じたこのニュースの画面には、アナウンサーの姿しかなく、最高指導部のメンバーは誰も映っていない。

3日、インターネットでは習氏が武漢を訪れ、新しく建設された新型肺炎専門病院を視察したとの情報が流れていた。情報の信憑性は確認されていない。

習氏はこれまで今回の新型肺炎への対応を「自ら陣頭指揮している」と発言していた。米CNNの記者ジェームス・グリフィス氏はテレビが習近平氏の動向を伝えていないが、これは今までの報道スタイルと大きく異なっていると指摘した。「国内外の重大な出来事が起きた場合、共産党指導者の動きは重点的に報じられてきた」

英紙ガーディアンは分析家の話を引用して、北京当局が権力を集中させたが、新型肺炎による感染の拡大は政局の安定を揺るがし、習氏が政治的リスクの増大に直面している、と報じた。

(翻訳編集・李沐恩)

 

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