南ア大統領が財政再建と電力危機対処訴え、具体策は明示せず

[ケープタウン 13日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は13日に議会で行った今年の施政方針演説で、苦境が続く財政の再建と、電力危機に対処するためにより多くの再生可能エネルギーを早期に確保することを重要課題に挙げた。

一方、投資家を安心させるような構造改革の詳しい方針や日程は明らかにしなかった。

ラマポーザ氏は、経済成長が停滞し、失業者が増加して多くの国民の暮らし向きが悪化している現状を認めるとともに「低レベルの成長は、歳出を賄えるだけの歳入が集まらず、この国の債務が持続不能な水準に向かうことを意味する。われわれはこの道筋を歩み続けられないし、立ち止まっている余裕もない」と財政再建の重要性を訴えた。

同氏は、格付け会社の主な懸念要素である公務員給与の抑制に向け、労組と協議したと述べたが、具体的な内容は示さなかった。

また政府系ファンド(SWF)と幅広い金融サービスを提供する国営銀行の創設構想も打ち出した。

ただ、南アフリカは石油・天然ガス収入が乏しく、鉱業セクターも民間企業が主体であるため、過去にも表明されていたSWF創設案に対してアナリストは懐疑的だ。

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