米教育省、ハーバード大学などに中国からの献金情報の開示要求
米国教育省はハーバード大学とイェール大学に対して、中国など外国からの献金情報を開示するよう求めた。同省が2月12日に発表した声明によると、イェール大学の未申告の外国資金は少なくとも3億7500万ドルにのぼり、過去4年間も申告していないという。
ハーバード大学では、化学および化学生物学部の学部長チャールズ・M・リーバー教授が、中国湖北省の武漢理工大学との関係を隠していたとして、米捜査当局に逮捕・刑事起訴されている。教育省は事件を受けて、同大学が外国資金の管理に不備があり、法律に則った外国組織からの寄付と契約申告を怠っていると批判した。
ノーベル化学賞候補にもなった化学者リーバー教授は1月に逮捕された。教授は、中国政府主導の海外ハイレベル人材招致プログラム「千人計画」に参加し、武漢理工大学から毎月5万ドルおよび潤沢な研究支援金を受け取っていたが、同時に契約していた米国国防総省と国立衛生研究所(NIH)に報告していなかった。
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