中国が著名活動家の許志永氏を拘束、新型肺炎で習主席退陣要求

[北京 17日 ロイター] – 中国の著名人権活動家で、習近平国家主席に対し新型コロナウイルス流行を含む危機管理手腕を批判、退陣を求めていた許志永氏が15日夜、警察に拘束されていたことが分かった。友人の活動家らが17日明らかにした。

許氏は憲政や司法の改革を訴えてきた活動家で、2012年に「新公民運動」を立ち上げた人物。友人の活動家によると、許氏は昨年12月に福建省アモイでの人権集会に参加後、身を隠していた。同氏の拘束に先立って、集会に参加していた別の4人も拘束されたという。

米国拠点の国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」の中国担当者によると、北京にいた、許氏の交際相手の女性も15日以降、連絡が取れなくなっている。

許氏はここ数週間、新型ウイルスへの政府の対処を批判する文書を多く出し、今月4日にはウエブサイトで、習氏に辞職を要求していた。

許氏は14年に新公民運動での活動を理由に懲役4年の実刑判決を受け、服役した。

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