中国、湖北省以外の2刑務所で新型ウイルス蔓延 複数の当局者解任

[北京 21日 ロイター] – 中国当局は21日、新型コロナウイルスが湖北省以外の国内2カ所の刑務所で蔓延し、計234人が感染したほか、感染拡大の責任を問われた複数の当局者が解任されたと発表した。

ウイルス蔓延が確認されたのは中国北部・山東省の任城刑務所と東部・浙江省の十里豊刑務所。

任城刑務所では207人からウイルスへの陽性反応が出た。最初に1人の刑務官の感染が確認されたのは13日という。当局は山東省司法庁のトップを解任したほか、刑務所の7幹部も解雇されたと明らかにした。

山東省政府の于成河・副秘書長は感染拡大について、「(一部の政府部門が)義務を十分果たさず、仕事ぶりがまじめではなかったほか、感染拡大予防措置が不正確」なことを示していると述べた。

十里豊刑務所では今週に入ってから受刑者27人の感染が確認された。浙江省政府はソーシャルメディアで、同刑務所の所長と共産党トップが解任され、感染拡大に対する調査が始まったことを明らかにした。

また、ウイルス流行の中心地となっている湖北省は21日、省内の刑務所での感染者を盛り込んだとして、確認された感染者の総数を220人上積みした。ただ、診断された時期については明らかにしなかった。

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