武漢市は1月下旬、都市封鎖措置を実施した(Getty Images)

中国武漢市、封鎖措置を一部解除も撤回 地方と中央の対立浮き彫りに

中国湖北省武漢市当局は2月24日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染を封じ込めるための都市封鎖措置を一部緩和する通知を出した。しかし、そのわずかおよそ3時間後に撤回した。中国メディアは封鎖解除の決定を出したのが「ある副市長」と報じた。一方、この約3時間の内に30万人が武漢市を離れたと著名弁護士は言及した。

武漢市政府は、24日午前11時30分ごろ、防疫物資の輸送などの問題を解決するために、「市に入る必要のある人、車両および他の地方の住民は、関連手続きを行った後、市に入ることを許可する」と通知を発表した。また、「市から出ることに関して、生産・生活などの理由で市を離れる人や、武漢市に滞在している他の地方の住民は、市外に出ることを認める」という。

しかし、同日午後3時ごろ、武漢市政府は再び通知を出し、「市の交通部門が、(防疫)指揮部門の主要な幹部の同意を得ることなく発表したものだ。無効を宣告する」とした。また、「関連する人員について厳粛に処分する」とした。

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