台湾、新型ウイルスへの警戒レベルを最高度に引き上げ

[台北 27日 ロイター] – 台湾は27日、新型コロナウイルスに対する警戒レベルを最高度に引き上げた。台湾の中央通信社(CNA)が伝えた。

CNAによると、蘇貞昌行政院長(首相に相当)がこの日の行政院院会(閣議)で引き上げを発表した。

台湾では、新型ウイルスの感染者はこれまでの累計で32人。死者は1人となっている。

台湾立法院(議会)は25日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を和らげるため、600億台湾ドル(20億ドル)規模の景気対策を承認した。[nL3N2AP22F]

蔡英文総統は27日朝、消毒作業にあたっている部隊を視察した際、「国際的な感染拡大は日に日に深刻さを増しており、台湾はウイルスに対する防御を強化する必要がある」と述べ、新型ウイルスの脅威と戦うためにあらゆる資源を活用する方針を示した。

感染拡大に歯止めをかけるため、台湾当局は中国との往来を事実上途絶えさせているほか、韓国にも渡航しないよう呼び掛けている。

*内容を追加しました。

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