イラン、新型ウイルス死者210人超との報道否定 米の支援提案「滑稽」

[ドバイ 28日 ロイター] – イラン保健当局は28日、新型コロナウイルスによる国内の死者は累計34人で、少なくとも210人が死亡したという報道を否定した。

英BBCペルシャ語放送は医療関係者の情報として、新型ウイルスによる死者が27日夜時点でに少なくとも210人に達したと報じた。

政府の発表によると、感染者は388人となっている。

イラン保健当局は感染拡大防止に向け、29日から3日間、全ての学校を閉鎖する方針を示した。すでに国内31州中23州の州都で金曜礼拝も中止されている。

国営イラン通信(IRNA)によると、感染者の大半はテヘラン、コム、ギランの3州に集中している。

中東諸国ではバーレーンでこの日、新たに3人の新型ウイルスの感染が確認され、計36人に達した。クウェートでも感染者は2人増え、45人となった。

両国での患者は全てイランへの渡航者、もしくは渡航者から感染しているという。

ポンペオ米国務長官はこの日、新型ウイルス流行への対応で、イランに支援を提案したことを明らかにした。同時に、イランが十分な情報を共有していないとの懸念を表明した。[nL3N2AS4W5]

メヘル通信によると、イラン外務省報道官は「経済テロによってイラン国民を圧迫し、医薬品・医療機器購入の道を閉ざしている国が新型ウイルス対応でイランを支援するとの主張はばかげており、政治的な心理ゲームだ」と批判した。

*情報を追加しました。

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