イタリア、新型ウイルスによる死者34人 景気対策を近く閣議決定へ

[ローマ 1日 ロイター] – イタリア当局は1日、国内の新型コロナウイルス感染による死者が前日から5人増え、34人になったと発表した。感染者は1694人と、前日の1128人から増加した。

ほぼ全員が2月20日以降に確認された感染者で、感染拡大ペースの速さを物語っている。

感染者のうち83人は既に完全に回復しているが、140人が集中治療室で入院している。陽性反応があった人たちの大半は症状がほとんどあるいは全く出ていない。

また、感染者の約9割は富裕層が数多く居住する同国北部のロンバルディア州、ベネト州、エミリアロマーニャ州に集中している。政府はこれら地域の学校と大学に対し、前週に続き今週も休校するよう指示しているほか、大規模な集会を禁止している。

新型ウイルスの景気への影響を巡る懸念が強まるなか、グアルティエーリ経済財務相は、今週中に36億ユーロ(35億ドル)規模の企業支援策が閣議決定されるとの見通しを示した。

前週末には感染者が特に多い地域に向けた9億ユーロの支援措置も発表されている。

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