米で新型ウイルス感染増加、日本などへの渡航制限強化の可能性も

[ニューヨーク 3日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は3日、国内の新型コロナウイルス感染者(疑い例含む)が2日時点で108人になったと発表した。うち60人は12州で感染が確認された。

米国内で感染者が増加する中、トランプ大統領は新型ウイルスの流行が深刻な国への渡航制限を強化する可能性を示唆。「米国は非常に厳重に対応してきたが、今後は新型ウイルスの影響が深刻な他国についても見極め、何らかの措置を講じる考えだ」と述べた。米政権はイタリア、韓国、日本での状況を「注視しており、適時に正しい決定をする」と述べた。

この日は、北西部ワシントン州で新型ウイルスの患者が27人に増加。このうち9人は死亡した。

また、ニューヨーク州のクオモ知事は、同州で2人目の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。

新たな感染者はニューヨーク市郊外在住でマンハッタンで勤務する50歳の男性で、新型ウイルスが流行している国への渡航歴はない。デブラジオ・ニューヨーク市長によると、男性は病院に収容され、重体。呼吸器疾患の持病があるという。

この男性の子どもが通うニューヨーク市ブロンクス区の学校は休校となった。

クオモ知事はMSNBCテレビとのインタビューで、同州での感染者が今後増加する見通しとしつつも、「制御可能な状況」と述べた。

800万人超の人口を抱えるニューヨーク市の公共交通機関の当局は、駅構内や電車・バスの車内の「消毒を強化」していることを明らかにした。

*内容を追加しました。

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