米NY州で新型ウイルス感染者倍増、サンフランシスコで初の感染確認

[ニューヨーク/ワシントン 5日 ロイター] – 米国では5日、ニューヨーク州で新型コロナウイルスの感染者が22人となり、前日の2倍に増加した。テネシー州と、カリフォルニア州サンフランシスコ市では初の感染者が確認された。

ニューヨーク州のクオモ知事は記者会見で、ウイルスの検査体制が強化されたため感染確認が増加したと説明。今後さらに増えるとの見方を示した。

同州の新たな感染者のうち8人は、すでに感染が確認されていたウエストチェスター郡在住、マンハッタン勤務の弁護士と関わりがある。他の2人はニューヨーク市、残りの1人は同市近郊のナッソー郡で確認された。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は市内の感染者2人について、40代の男性と80代の女性で、基礎疾患があり、重症だと説明した。また、いずれも新型ウイルスの影響を受けている国への渡航歴はなく、これまでに感染が確認された人とも接触していないとし、地域で人から人への感染が起きている可能性があると指摘。「懸念は間違いなく高まっている」と述べた。

カリフォルニア州サンフランシスコ市当局によると、市内で新たに確認された2人の感染者も市中感染の可能性が高いという。

テネシー州は、ウィリアムソン郡で男性1人の感染を確認したと発表。消毒作業のため6日と9日に同郡の学校を休校にするとした。米国で感染が確認された州はこれで14となった。

新型ウイルスへの感染による米国内の死者はこれまでに11人となっている。10人はワシントン州、1人はカリフォルニア州で確認された。[nL4N2AX4WO]

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