新型肺炎、ワクチン開発に20億ドル必要=感染症対策組織

[ロンドン 6日 ロイター] – 世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスについて、世界的な官民連携でワクチン開発を進めている「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」は6日、ワクチン開発に20億ドルの資金が必要になるとの見解を示した。

新型ウイルスの感染拡大は「過去に例を見ない脅威」とし、ワクチンの開発はウイルスの長期的な封じ込めに向けた鍵になるとの見方を示した。

CEPIは感染拡大初期の段階で、ワクチン開発に1億ドルの資金を投入すると表明。最短16週間でワクチン候補の初期の臨床試験を開始することを目標とするとしていたが、この日、この資金は3月末までにすべて配分すると明らかにした。

組織を率いるリチャード・ハチェット氏は「われわれが開始したワクチン開発プロジェクトは直ちに追加資金が提供されなければ先に進められず、世界が必要としているワクチンが提供できなくなる」と述べた。

CEPIはドイツ、日本、ノルウェーのほか、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団、および英国のウェルカム・トラスト財団が総額4億6000万ドルを拠出して2017年に設立。英国はこれまでにCEPIに対し3000万ポンドを拠出しているが、この日、追加的に2000万ポンドを提供すると表明し、ワクチン開発に幅広い協力を呼び掛けた。

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