新型ウイルスの影響、長引けば色々な対策考える必要=麻生財務相

[東京 10日 ロイター] – 麻生太郎財務相は10日午前の参議院財政金融委員会で、新型コロナウィルスの感染拡大影響を受けている経済状況について、これまでの「緩やかな回復」との政府の景気判断は大きく変わるものではないとの認識を示した。ただ影響が長引けば、色々な対策を考える必要があるとも述べ、今後も状況に応じて必要な対策を講じていく考えを示した。

政府は同日、感染拡大防止に向けて第2弾の対策を発表するが、同相は「まずは昨年末に策定した緊急総合経済対策を着実に実行することが大事だ」としつつ、「内外経済に与える影響を引き続き注視して、今後も必要な対策を検討していく」とした。

予約のキャンセルが相次ぐホテル業界やイベント中止を余儀なくされている興行主催者については、「一番の問題は資金繰り支援だ」として、そうした業者への資金繰り対策をさらに検討していく考えを示した。

すでに金融機関に対しては、6日に融資条件の変更や新規融資について応じるよう要請し、対応策を報告することを求めたほか、結果を公表するとした。さらに、安倍晋三首相からの指示を受けて、無利子・無担保融資も創設するとした。

また政府の対策により財源不足に陥り赤字国債発行が増加するのではないかとの懸念に対して同相は、現時点でどの程度の税収不足が生じるかは予想し難いと述べるにとどめた。

国民民主党の大塚耕平委員、立憲民主党の那谷屋正義委員の質問に答えた。

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