睡眠の秘訣

「暗い」ほうが健康にいい

良質な睡眠を確保することは、健康の秘訣。質の良い眠りには、睡眠時間の他にも、明るさや環境の影響が大きいというのをご存じですか?

アメリカのコネチカット大学医学部教授リチャード・スティーヴンス氏によれば、真っ暗な部屋で眠ると、質のよい睡眠がとれるそうです。一方、眠りの環境がよくない人は病気にかかりやすく、肥満症、糖尿病、ガン、また様々な慢性疾患を患う可能性が高くなります。「暗い」環境の中で眠ることは、人間の体にとって、とても重要なことなのです。

「生体リズム」は体の様々な機能をコントロールしています。例えば、醒める、眠る、食欲、運動量、体温や血液中のメラトニンなどがあります。日没後、人間の体温は下がり、新陳代謝が緩み、メラトニンが急激に高くなります。一方、太陽が昇ると、メラトニンが下がり、人は目が覚めます。光の変化によってメラトニンの切り替えが行われ、質の良い睡眠サイクルが形成されます。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
痛みによる睡眠阻害は寝る前の準備で防げます。背中・首・股関節・胸など、体の緊張をほどき、夜の痛みを軽減し眠りの質を高める6つのエクササイズを紹介します。
理由もなく不安が続く、夜に何度も目が覚める。その背景には「GABA不足」が潜んでいるかもしれません。脳を整える方法を解説します。
光・運動・睡眠といった日常の習慣が、薬以上に代謝を左右する――そんな最新知見が示されています。自然のリズムに合わせるだけで体が変わる理由とは。
年に2回の時間変更は、概日リズムの乱れや睡眠不足、心血管リスクの上昇と関係。スタンフォード大学の研究は、通年で標準時間を維持する方が健康に良いと指摘している。