ウイルスによる国際供給網の混乱、中国の貿易圧迫へ=商務省幹部

[北京 12日 ロイター] – 中国商務省外国貿易局の李興乾局長は12日、新型コロナウイルスの新規の感染例が減少するなか、企業活動の再開が本格化しつつあるが、世界のサプライチェーン(供給網)が受けた新型ウイルスの影響が、国内の輸出業者や輸入業者に波及するとの見方を示した。

そのうえで、中国当局は貿易の安定に向け行動する方針であり、国内企業がサプライチェーンの混乱に対応して主要原材料の輸入を拡大するのを支援していくと述べた。

李局長は、オンラインで行われた記者会見で「短期的に(新型コロナウイルスの)世界経済やサプライチェーンへの影響は避けられず、世界成長は一定の圧力を受ける。それは、対外貿易を扱う中国企業の事業再開や新たな受注確保に影響するとみられる」と述べた。

また、国内製造活動の回復ペースは加速しているが、世界的な不確実性は増していると述べた。

中国の1─2月の輸出入は新型コロナウイルス感染拡大を背景に落ち込んだ。

*内容を追加しました。

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