スペイン、14日に非常事態宣言 国内新型コロナ感染1万人超えの恐れ

[マドリード 13日 ロイター] – スペインのサンチェス首相は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、14日に開く閣議で非常事態を宣言すると明らかにした。非常事態宣言により、政府による工場などの一時的な差し押さえなどの広範な措置が可能になる。

サンチェス首相は「政府は全ての国民を保護する。生活に対する不便を最小限に抑えながら感染拡大を封じ込め、国民のあるべき生活環境を保証する」と述べた。ただ、政府が具体的にどのような措置を取るかは明らかにしなかった。

スペインの新型ウイルス感染者数はこれまでのところ4209人と、欧州ではイタリアに次いで多い。感染による死者数はこれまでのところ約120人。

サンチェス首相は、国内感染者数は来週にも1万人を超える恐れがあると警告。ただ封じ込めは可能とし、国民に対し感染防止に実施できることを行うよう求めた。

スペインでは12日、新型ウイルスの感染者の急増を受け、北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナ近郊の4つの町が封鎖された。カタルーニャ自治州は13日、ショッピングセンターのほか、ジムやナイトクラブなどの営業停止を決定。国内メディアによると、首都マドリード地域では14日からレストランやバーなどが営業を停止する。ただ、食料品店と薬局は営業を続ける。

 

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