トランプ氏、ウイルス検査で陰性 英・アイルランドも入国禁止対象

[ワシントン/シカゴ 14日 ロイター] – 米国は14日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けた入国禁止措置を英国とアイルランドにも拡大すると発表した。また、トランプ大統領の主治医は大統領がウイルス検査で陰性だったことを明らかにした。

ペンス副大統領は英国とアイルランドからの入国禁止について、16日深夜から実施すると表明。米国人と合法的な居住者の帰国は可能だが、特定の空港に限定するとした。

トランプ大統領は、国民に不要不急の渡航計画を見直すよう促し、国内の移動制限も検討していることを明らかにした。13日夜にウイルス検査を受けたとも述べた。

トランプ氏の主治医は14日夜、検査結果が陰性だったと明らかにした。

トランプ大統領は前週、訪米したブラジル代表団と会談しており、代表団の少なくとも1人が検査で陽性となっていた。

米国土安全保障省のチャド・ウルフ長官代行は、英国を入国禁止の対象に追加したことについて、同国での感染者増加を踏まえてトランプ大統領が決定したと説明した。

同省の高官は匿名を条件に、英国とアイルランドからの入国者が欧州を対象とした入国制限を迂回(うかい)しようとしているのか判別が難しいことが今回の決定につながったと述べた。

ペンス副大統領は、高齢者施設への訪問停止措置も発表した。

ニューヨーク州当局者は14日、82歳の女性が新型ウイルスへの感染によって死亡したと明らかにした。同州で死者が出るのは初めて。クオモ州知事によると、州内の感染者は524人に増加した。全米では少なくとも52人が死亡している。

米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、国内の感染者は2226人に上っているが、まだ感染のピークには達していないとの認識を示した。

 

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

関連記事
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
4月23日、チェコ下院議会で法輪功迫害に関する公聴会が開かれた。プラツニク保健副外相は「法輪功学習者に対する臓器収奪は我が国だけでなく、世界中の議会で非難されている。到底容認できない行為だ」と強く述べた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。