中国国有企業で電力ネットワーク大手の国家電網(STATE GRID)、参考写真(GettyImages)

韓国電力のインフラに参入試みる中国企業 エネルギー安全保障の懸念

韓国メディアはこのほど、韓国電力技術部の関係者への取材で、本来は入札不可能な韓国電力の海底ケーブル事業に中国国営企業が参入する動きがあると報じた。中国本土からの遠隔操作で国内電力が操作されているフィリピンの二の舞になるのではないかと、韓国のエネルギー業界では懸念が広がっている。

経済誌「コリアトゥデイ」の報道によると、韓国電力は、莞島(ワンド)ー済州島(チェジュド)区間第3超高圧全直流(Y3HVDC)海底ケーブルの国際入札の告示を準備中だ。これについて、公示前にもかかわらず、非公開のプロジェクトの技術評価会に、中国企業が招待されているという。具体的にどの企業かは報じられていない。

中国は世界貿易機関(WTO)に加入しているが、WTO政府調達協定(GPA)に登録されていない韓国の調達事業には、参加資格がない。また、韓国国内の電線会社としても中国企業は加盟していない。

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