独、新型コロナ感染増加ペースが横ばいの兆候=保健当局

[ベルリン 23日 ロイター] – ドイツのロベルト・コッホ研究所のウィーラー所長は23日、同国の新型コロナウイルス新規感染者の増加ペースが横ばいに転じている兆候があると明らかにした。

ウィーラー所長は「急激な増加曲線が小幅フラット化している兆候を確認している」とし、早期のウイルス検査実施に加え、大規模集会の制限措置、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)が奏功しているようだと指摘した。

同時に「フラット化のトレンドが確かであるかどうかを確認できるのは25日になる」とも述べた。

同研究所のデータによると、22日時点でドイツで確認された感染者数は2万2672人、死者は86人。

民間調査機関スタティスタのデータによると、ドイツでの致死率は0.4%と、イタリアの9.2%、イランの7.8%、スペインの6.1%に比べ極めて低い水準にある。

ドイツでの感染者の平均年齢は45歳。

独ウイルス学者は新聞とのインタビューで、ドイツでの低水準の致死率の背景には幅広い新型コロナ検査の実施があると指摘しつつも、いずれドイツでも大規模な検査を実施できなくなれば、致死率は上昇する可能性があると警鐘を鳴らした。

メルケル独首相は前日、自主的な隔離措置を取り、自宅勤務に入った。報道官の発表によると、メルケル氏が20日に肺炎球菌のワクチン接種を受けた医師がその後、新型コロナ検査で陽性反応が出た。

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