中国武漢市は移動制限継続を、早期緩和なら感染「第2波」=論文

[ロンドン 26日 ロイター] – 研究者らは26日、新型コロナウイルスが最初に発生した中国武漢市について、移動制限を拙速に緩和すれば感染の「第2波」が早期に起きかねないと警告、学校や企業の閉鎖措置を続けるべきとの見方を示した。

中国では新型コロナの感染拡大が一服し、流行の中心は欧州に移っている。そのため中国当局は、武漢市の移動制限の緩和に動いている。

ただ、医学誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に掲載された論文は、武漢封鎖を4月まで続ければ、COVID─19(新型コロナ感染症)の「第2波」を遅らせることが可能と指摘。「第2波」を遅らせることができれば、医療現場に態勢を立て直す時間的な猶予ができ、命を救うことにつながるとした。

論文を共同執筆したロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスン(LSHTM)の専門家、ケイシャ・プレム氏は「武漢の移動制限の拙速な緩和は避けるべき。感染『第2波』が早まりかねない」と強調。

「規制を段階的に緩めれば、『第2波』を遅らせ、ピークも抑えられる」との認識を示した。

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