中国、新型コロナへの警戒維持呼び掛け 気の緩みを懸念

[上海 28日 ロイター] – 中国共産党機関紙の人民日報は28日、国民に新型コロナウイルスへの警戒を緩めないよう呼び掛けた。

第1面で「今の時期に非常に警戒することが重要だ。これまでの努力を無駄にしないため、流行が一段落した後の気の緩みを止めなければならない」と呼び掛けた。

中国証券報が関係者の話として報じたところによると、予定されていた映画館の再開も取り止めとなった。上海の映画館はロイターの電話取材に、当局から再び休業とするよう指示があったことを認めている。

当局は引き続き海外からのウイルス感染に神経をとがらせている。28日からは査証(ビザ)や在留資格を持っていても外国人は入国ができなくなった。29日からは、海外から中国国内への航空便が大幅に制限される。

国家衛生健康委員会の発表によると、27日時点の新たな感染者は54人で、全員が海外からの入国者だった。前日は55人でこのうちの1人が国内での感染だった。

中国本土での感染者は累計で8万1394人。死者数は3人増えて3295人だった。

新規感染が最も多かったのは上海市で17人。広東省が11人、福建省が6人、天津市が5人、浙江省が4人、北京市と遼寧省が3人、内モンゴルと吉林省が2人、山東省が1人だった。

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