【紀元曙光】2020年3月29日

東京が、凍りついている。今日の天気が、真冬に逆戻りしたような、寒の戻りであるだけではない。街が、誰もいないかと思うほど、動いていないのだ。
▼東京の経済は、大部分がサービス業によって循環している。不要不急の外出自粛とはいえ、人が家に篭るばかりでは、お店も、デパートも、映画館も、劇場も、ヘアサロンも、タクシーも、ホテルも、遊園地も、全てが困るのだ。客が来なくても、テナント料や経費はかかる。
▼ウイルスに感染しなくても、首を絞められることに変わりはない。歯を食いしばって耐えている多くのご店主のご苦労は、想像するに余りある。凶悪なウイルスは、個人の健康だけでなく、一都市、一国さえ、かくも病的にしてしまうのかと改めて思う。
▼勤労意欲が十分あるのに、その場が与えられないことほど不幸なことはない。雇用を守るのは政治の大きな責任であるが、自営業者もまた社会の大切な一員である。その上で、国民総力戦でこの難局を乗り切る、という強い連帯感も不可欠であろう。
▼そのような万事多忙の中にあっても、私たちは「全ての元凶は中国共産党。絶対に許さぬ」の一念を貫くことを忘れてはならない。大紀元の読者諸氏は、中共の邪悪性はよくご存知であろうかと思う。ただ、残念ながら日本は、経済面で中国への依存度が高かった。病禍の今、日本はその誤謬に気づき、転換すべきであろう。
▼筆者は、ふるさとの東京が好きである。花屋さんの花が売れ、ケーキ屋さんのケーキが売れる。そんな元気な東京に早く戻ってもらいたい。そして来年は、存分に花見をしよう。