イタリア、新型コロナの死者1万人を突破 世界全体で3万人超え

[ミラノ/東京 29日 ロイター] – イタリアでは28日、新型コロナウイルス感染症による死者が1万人を突破した。世界全体では3万人を超えた。

イタリア当局によると、新たに889人が死亡。2月21日に流行が始まって以来2番目に多く、死者は合計1万0023人に達した。

また、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界全体の死者は、日本時間29日午後2時時点で3万0848人。

 

イタリアの感染者数は約6千人増の9万2472人で、米国に次いで世界で2番目。

当局者らは、全土にわたる封鎖措置がなければ、さらに悪化していた、としている。

防災庁のアンジェロ・ボレッリ長官は「これらの措置が実施されていなければ、はるかに悪い数字だっただろう。医療サービスも、そうだろう。持続不可能な状況だった」 と語った。

イタリアは、5週間前に感染の事実が判明して以降、欧米では初めて厳しい移動規制を導入した。その後も規制は強化されており、制限の緩和への期待は急速に薄れている。

政府関係者は、4月3日に期限を迎える措置はすべて延長する必要がある、との見解を示した。

最悪の被害を受けているロンバルディア州では、新たに542人が死亡し、合計5944人になった。

コンテ首相は記者会見で、47億ユーロ (約52億4000万ドル)の緊急対策を承認したことを明らかにした。

同首相はまた、緊急事態に対処しないことは欧州連合(EU)にとって 「悲惨な過ち」 になると述べ、ユーロ共同債の発行を訴えた。

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