シリアで初の新型コロナ死者、大規模感染の脅威高まる

[アンマン 29日 ロイター] – シリア保健省は29日、病院に救急搬送された後に死亡した女性が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったと明らかにした。シリアで初の公式な感染確認例となった。

当局はまた、確認された感染者数が5人から9人に増加したと発表したが、医療関係者や目撃者は、感染者数ははるかに多いとみている。

政府は隠蔽を否定しているが、ロックダウン(封鎖)措置を発動、全土に夜間外出禁止令を含む厳格な措置を適用して感染拡大抑制に乗り出している。

この措置により、企業、学校、大学、モスク(イスラム教礼拝所)、大半の政府事務所が閉鎖され、公共輸送機関も停止。戦闘に疲れた国民の間に恐怖が広がっている。

複数の都市ではパニック買いが起きており、住民らは、食糧不足と需要の急増で外出禁止令発動前に価格が上昇したと話した。

国連は、シリアは9年にわたる内戦で医療システムが破壊された状態で、ウイルス検査に必要な設備が整っていないことなどから、大規模感染発生のリスクが高いとしている。

また、世界保健機関(WHO)は、シリアは急激な感染拡大への対応能力が限られていると警告している。

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