オーストリアがスーパーでのマスク着用義務付け、公共の場での使用促進

[ウィーン 30日 ロイター] – オーストリアのクルツ首相は30日、新型コロナウイルスの感染拡大ペースは依然速すぎるとして、スーパーマーケットの来店者に通常仕様のマスク着用を義務付けると発表した。

同国では、学校、レストラン、バー、劇場のほか、必須でない店舗など人の集まる施設が閉鎖されている。また国民には自宅待機と、可能な場合は在宅勤務をするよう求めている。

オーストリアでのこれまでの感染確認は9000人超、死者は108人と近隣のイタリアやスイスの水準を下回っており、これまでのところは医療システムで対応可能な範囲に収まっている。しかし首相は記者会見で、集中治療能力は4月半ばまでにパンク状態になる可能性があると述べた。

首相は、「多くの人は数週間後がどうなっているかを想像できていない。真実は、これは嵐の前の静けさということ。その嵐がどれほど恐ろしいものとなり得るかを知るには、隣国イタリアを見れば良い」と語り、病院が患者の数に対応しきれない状況や、1日に何百人もの死者が出ていることに言及した。

さらに首相は、感染のペースは依然「あまりに速すぎる」と指摘。医療用でなく通常仕様のマスクがおそらく4月1日から配布されるとして、「当面はスーパーの店舗前で配布され、店内での着用が義務付けられる」と説明した。

中期的には、公共の場での着用もより一般的になることを目指すという。

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