感染流行で増えるオンライン会議や教室に、FBIが乗っ取りを警告している。写真は、FBIの報告に名前が挙がった、ビデオ会議アプリ大手ズーム(Zoom)のスクリーンショット(Getty Images)

感染症流行で使用増のビデオ会議アプリ「Zoom」FBIが乗っ取りを警告

中共ウイルス(武漢ウイルス、COVID-19)による世界的な危機をきっかけに、ビデオ会議アプリの利用者が増えている。米連邦捜査局(FBI)はこのほど、ビデオメッセージングサービス「Zoom」について、会議中に乗っ取りが米国内で発生しているとして警告を発した。

FBIは3月30日、メイン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ロードアイランド州などからの教育機関の乗っ取り事案を伝えた。同月下旬、ある高校では、教師がテレビ会議アプリ・ズーム(Zoom)を使ってオンライン授業を行っている最中、正体不明の男が突然入ってきた。男は、侮辱的な言葉を叫んだ後、教師の自宅の住所を口にした。別の学校でも、オンライン授業の最中、見知らぬ人がズームに接続してきたとの報告があったという。

FBIは、オンライン授業や会議の利用が増えるなかで、サイバーセキュリティへの取り組みに注意を払うよう促している。FBIは、授業を公開状態に設定せず、パスワードを設け、ソーシャルメディアで会議のリンクを公開しないなどを提案している。

▶ 続きを読む
関連記事
妊娠中にCOVID-19に感染した母親の子どもは、3歳までに自閉症など神経発達障害と診断される割合が、感染しなかった母親の子どもよりリスクは上昇するが、全体としてのリスクは低いと研究者は強調している
新型コロナの新変異株NB.1.8.1がEU域内で今後拡大する見通し。現在米国では感染の3割以上を占め、中国で急拡大した株でもある。
中共疾病予防管理センターの発表によれば、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の確定患者数は全国的に数週間連続で増加し、陽性率は22.8%に達した
中国共産党は新型コロナウイルスの流行がすでに沈静化したと主張しているが、各地では依然として死亡者数の高止まりが続いており、社会的関心が高まっている。亡くなっているのは高齢者に限らず、若年層や医療従事者にも広がっている。
中国各地でコロナ感染が再拡大し、住民や医師からは実態が公式発表を大きく上回る深刻な状況との報告が相次いでいる。