新型コロナ、仏英で死者が過去最多 伊・スペインは拡大一服の兆し

[パリ/ロンドン/ミラノ/マドリード 4日 ロイター] – 欧州では4日、新型コロナウイルス感染症による死者がフランスでこれまでで最多となる一方、イタリアとスペインでは拡大ペースが一服する兆しが見られた。

フランス保健省は新型コロナ感染による死者が前日から1053人増えて7560人となったと発表した。

保健省高官によると、感染者は病院で確認された患者が前日から7%増の6万8605人、高齢者施設などでは疑わしいケースも含め20%増の2万1348人で、合わせて8万9953人となった。

英国でも新型コロナ感染症による死者が708人増と過去最多を記録。累計で4313人となった。当局者は今後1─2週間は死者の数が高水準で推移するとの見方を示した。

一方イタリアでは死者の数が681人増と3月23日以来の低水準だった。累計での死者数は1万5632人

新たな感染者は4805人増の12万4632人と最近のペースをやや上回った。ただ集中治療室で治療を受けている患者は74人減の3994人と初めて減少した。

スペインでも死者数が809人増の1万1744人となり伸びが前日の932人を下回った。増加率は7%で1週間前の約20%増から大幅に減速した。

感染者は前日の11万7710人から12万4736人に増え、イタリアを上回った。

政府高官は「ここ数日見られる減少傾向を確認するものだ」としながらも「統計に含まれていない、より多くの軽症な感染者が存在する」と指摘した。

サンチェス首相は4日、ロックダウン(都市封鎖)を26日まで15日間延長するよう議会に要請する考えを示した。

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