スペイン、新型コロナ死者674人増え1.2万人超 増加ペースは鈍化

[マドリード 5日 ロイター] – 新型コロナウイルスの流行が深刻なスペインで5日、感染者や死者の増加ペースが前日に続いて鈍化した。感染拡大抑制のため実施されているほぼ全面的なロックダウン(都市封鎖)は4週目に入った。

保健省によると、新型コロナ感染症による死者は4日時点で1万2418人と、イタリアに次ぐ多さとなった。ただ、1日当たりの死者は674人と、前日の809人から減少。今月2日に記録した最多の950人を大きく下回った。

死者の増加率は6%で、1週間前と比べて半分程度に低下した。

感染者数は累計13万0759人となり、前日の12万4736人から増加した。

イラ保健相は記者会見で「今週および今日のデータは感染ペースの鈍化を示している」と指摘し、「外出禁止措置が奏功していることを裏付けるものだ」と述べた。

5日と6日に検査キット100万個がスペインに届くことも明らかにし、病院や高齢者施設などでの感染状況を調べるため迅速に検査を行うことが可能になるとの見方を示した。

サンチェス首相は4日のテレビ演説で、ロックダウンを26日まで15日間延長するよう議会に要請する考えを示した。[nL4N2BT042]

首相は、26日以降も封鎖措置を継続する可能性が高いとした一方、不可欠でない業務に従事する労働者を自宅に待機させる措置など一部についてはイースター(復活祭)後に解除する考えを示した。ただ、商店やバー、レストランの閉鎖は続けるとした。

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