コロナ制限措置の解除慎重に、マスクは医療関係者優先=WHO

[ジュネーブ/チューリヒ 6日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は6日、新型コロナウイルス感染拡大抑制に一般市民が医療用マスクを着用すれば、第一線で患者の治療に当たっている医療関係者向けの防護具不足が悪化するとの懸念を示した。

WHOはまた、多くの都市で実施されているロックダウン(都市封鎖)で感染拡大は抑制されているとしながらも、感染拡大抑制策の解除は段階的に行われる必要があるとの見解を示した。

WHOのテドロス事務局長は記者会見で「マスクだけでは感染拡大は抑制できない。各国は感染者を特定した上で隔離し、感染経路の判明に引き続き取り組む必要がある」と述べた。

また、米ポップ歌手レディー・ガガさんが他の世界的なアーティストとともに4月18日に新型ウイルス感染拡大対応の資金を集めるために慈善コンサート開くと明らかにした。コンサートはテレビ放映される。

WHO緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、ロックダウン解除の決定に当たっては、各国政府は病院のベッド稼働率や検査数に対する陽性の比率などを見極める必要があると述べた。

また、脆弱な途上国がロックダウンを回避できるよう支援することが重要と強調した。

*内容を追加しました。

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