ブラジル、中国からの人工呼吸器調達に難航 国内企業に協力要請

[ブラジリア 8日 ロイター] – ブラジルのマンデッタ保健相は8日、新型コロナウイルス感染症の患者の治療に必要な人工呼吸器を中国から購入する計画が難航していることを明らかにした上で、人工呼吸器の製造に協力するようブラジルの国内企業に呼び掛けていると述べた。記者会見で語った。

同相によると、中国から1万5000台の人工呼吸器を購入する計画だったが、今のところ実現しておらず、改めて購入を目指しているという。ただ、医療用品が世界的に不足する中、各国の間で獲得競争が激化しており、ブラジルが人工呼吸器を確保できるのか不透明な情勢だ。

ブラジルでも新型コロナの感染者が急増しており、患者が病院に殺到。保健当局は今週になって、医療用品の不足に警鐘を鳴らし始めた。

保健省によると、ブラジルでは8日、感染者が累計1万5927人に増加。死者数はこの24時間に133人増え、計800人に達した。

保健相によると、政府は地元の非上場の医療機器メーカーに90日間で6000台の人工呼吸器を製造するよう委託。製紙会社のスザノ<SUZB3.SA>とクラビン<KLBN4.SA>、航空機メーカーのエンブラエル<EMBR3.SA>、ITプロバイダーのポジティボ・テクノロジア<POSI3.SA>などブラジル企業に加え、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー<FCHA.MI>が、人工呼吸器製造への協力を申し出ているという。

関連記事
4月29日、テキサス大学オースティン校にテントを張っていた親パレスチナ派デモ参加者を、警察当局が逮捕し始めた。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
今年11月に迫る米大統領選で勝利した場合、トランプ氏は数百万人の不法移民の強制送還や中国製品の関税強化、議会議事堂事件で起訴された人々の恩赦を行うと米誌タイムのインタビューで語った。
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
北米全土の大学生の間で、ハマスへの支持とパレスチナ人の幸福への懸念が急激に高まっている。ほとんどの学生にとって、それは地球の裏側にいる人々と密接なつながりがあるからではない。学業をなげうってまで過激主義に傾倒するのはなぜだろうか。