拙速な制限解除は慎重に、WHOが呼びかけ

[ジュネーブ/チューリヒ 10日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日、新型コロナウイルス感染拡大を抑えるために各国が導入した外出などの制限について、拙速な解除は「致命的な感染再拡大につながる恐れがある」として慎重な対応を求めた。

テドロス氏によると、イタリア、ドイツ、スペイン、フランスなどの欧州の国々では感染者の増加ペースが鈍化する好ましい傾向がある一方で、他の地域では「警戒すべき感染の加速」がみられている。アフリカの16カ国での市中感染も含まれるとした。

WHOにこれまで報告された感染者数は150万人近くで、死者は9万2000人を超えたという。10日には内戦が続くイエメンで初の感染者が報告された。

テドロス氏は、多数の医療・保健従事者が感染していることに特に懸念を抱いていると説明。一部の国々で同従事者の最大1割が感染しているとの報告は「警戒すべき傾向だ」とした。

同氏は、先進国か途上国かにかかわらず、公衆衛生制度の不備があらわになっていると指摘。「(新型コロナの)影響を受けない国はないし、強固な公衆衛生制度があると主張できる国もない。誠実にこの問題に対応する必要がある」とした。

 

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