世銀、今年の原油価格見通し下方修正 新型コロナで需要減

[ワシントン 23日 ロイター] – 世界銀行は23日、原油価格は2020年は平均1バレル=35ドルと、19年の平均から43%低い水準で推移するとの見方を示した。新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響を受け、昨年10月に示した見通しを大幅に下方修正した。

世銀は下方修正は「歴史的に見て極めて大きな需要の減少」を反映したものとし、石油輸出国機構(OPEC)加盟国に加え、他の主要産油国による過剰生産により、原油価格の下落が加速しているとの見方を示した。

ただ原油価格は21年には1バレル=42ドルに回復するとの見方を示した。

世銀はこのほか金属価格の見通しも下方修正。今年は全般的に13%下落するとの見方を示した。ただ安全資産と見なされる金の価格は約15%上昇するとした。

農産品価格については、新型ウイルス感染拡大による影響は比較的緩やかなものになると予想。ただ供給網の阻害で一部の地域で食料安全保障を巡るリスクが高まる恐れがあるとした。

世銀のインフラ担当副総裁、マクタール・ディオップ氏は声明で「コモディティー(商品)市場が大きな衝撃を受けていることに加え、原油価格が下落していることで、途上国が深刻な影響を受ける恐れがある」と警告した。

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