「中国のコロナ対策に前向きなコメントを」中国がドイツに要請

[ベルリン 26日 ロイター] – 中国の外交官が同国の新型コロナウイルス対策について前向きなコメントを出すようドイツ政府に働き掛けていたことがドイツ内務省の書簡で明らかになった。

書簡は、中国政府からそのような働き掛けがあったのかと質問した緑の党の議員に22日付で送付された。ロイターが26日に書簡を入手した。

内務省はこの書簡で「ドイツ政府は、中国の外交官が同国の新型コロナ対策について前向きなコメントを公式に出すよう個人的に働きかけていたことを把握している」とし「連邦政府はこうした要請には応じていない」と主張した。

内務省のコメントはドイツ紙ウェルト日曜版が最初に報じた。

同紙によると、在ベルリンの中国大使館はこの報道を事実ではなく無責任だとして否定している。

同大使館と中国外務省のコメントはとれていない。

内務省はこの書簡で、ドイツ政府は中国側から要請されなくても、中国が特に1月23日以降に新型コロナ対策を進めたことを認めていたと指摘。中国政府に対して、こうした対策では透明性が重要だとの考えを伝えたことも明らかにした。

ロイターは24日、複数の関係筋の情報として、中国が新型コロナの感染拡大について偽情報を流したとの報告書をEUが発表するのを阻止しようとしていたと報じた。

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