豪NSW州、移動制限緩和へ 2人まで知人宅訪問可能に

[シドニー 28日 ロイター] – オーストラリアで最も人口の多いニューサウスウェールズ(NSW)州は28日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け導入した移動制限措置の一部を緩和する方針を示した。

不要不急の外出を禁止する措置を緩和し、5月1日から大人2人まで、知人や友人、家族の家などを訪問することを認める。

この日には州都シドニーにある有名ビーチ、ボンダイビーチとその付近のビーチ2カ所が地元住民に再び開放された。これらのビーチは先月、大勢の人が訪れたことから、社会的距離を確保する規則に違反しているとの批判の声が上がり、閉鎖されていた。

同州のベレジクリアン首相は、記者会見で「多くの人が数週間にわたって自宅にこもっており、運動や通院、必需品の買い物、通勤を除いて隔離状態にある」と指摘。

こうした状況に配慮し、社会的孤立の軽減やメンタルヘルスの改善を踏まえ、「大人2人までは誰の家でも訪問することが可能になる」と述べた。子供の同伴は可能としたほか、体調が優れない人は自宅にとどまるべきだと加えた。

オーストラリアでは新型コロナ感染者の増加率が1カ月前の25%から1%未満に低下しており、複数の州が制限措置の緩和に動いている。一方で、症状の有無にかかわらず検査を受けることを住民に奨励し、新規感染者の抑制維持を目指している。

ハント保健相は、過去24時間に確認された感染経路不明の感染者は1人のみで、市中感染がほぼ収まったことを示していると述べた。

*内容を追加しました。

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