独、新型コロナ感染率上振れ 制限緩和も外出自粛を=RKI

[ベルリン 28日 ロイター] – ドイツ政府の国立感染症研究機関であるロベルト・コッホ研究所(RKI)のウィーラー所長は28日、国内の新型コロナウイルス感染率が月初から上昇したとし、ロックダウン(都市封鎖)措置は一部緩和されたものの、可能な限り外出を控え、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を継続するよう国民に呼び掛けた。

ウィーラー所長によると、感染者1人が何人に感染させるかを示す「基本再生産数」は1.0と、今月初旬の0.7から上昇した。

所長は「基本再生算数は1を下回る必要があり、大きな目標だ」と強調した。

ドイツではソーシャル・ディスタンシング措置を維持することを条件に、床面積が800平方メートル以下の小売店のほか、自動車ディーラー、自転車販売店、本屋などが20日に営業を再開。学校は最終学年の生徒を中心に5月4日以降、順次再開するほか、美容院なども同日から営業を再開する。ただレストラン、バー、映画館、コンサートホールなどの営業のほか、宗教行事や大規模イベントの開催などは8月31日まで禁止される。

RKIのデータによると、同日時点で新型コロナ感染者は累計15万6337人、死者は5913人。感染、死者数の増加ペースはともに前日から加速した。

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