米民主バイデン氏、過去の性的暴行疑惑を否定 「真実でない」

[ワシントン 1日 ロイター] – 米大統領選の野党民主党候補指名が確実となったジョー・バイデン前副大統領(77)は1日、元スタッフが1993年に性的暴行を受けたと訴えている問題について「真実ではない」と否定した。

最近になって浮上した性的暴行疑惑を巡りバイデン氏の陣営は否定してきたが、同氏は沈黙を続け、自身で釈明するよう圧力が高まっていた。

バイデン氏はMSNBCとのインタビューで「真実ではない。そのようなことは決して起きなかった」と言明。「何も隠すことはない」と述べた。

93年に性的暴行があったと訴えているのは、当時上院議員だったバイデン氏の事務所スタッフだったタラ・リード氏(56)で、この3月に告発した。ロイターはリード氏の訴えを確認していない。

リード氏は複数メディアとのインタビューで、当時バイデン氏の側近に被害を訴えたと話している。バイデン氏はリード氏から訴えがあったことは認識していないとした上で、訴えの有無を確認するため国立公文書館にある自身の上院議員時代の文書を公開するよう上院に要請したことを明らかにした。

リード氏以外にも最近になって7人の女性がバイデン氏から体を触られたり、キスされたと訴えている。

トランプ大統領は前日、「バイデン氏は対応すべきだ」とし、「誤った告発の可能性がある。多くが冤罪(えんざい)だ」と述べた。トランプ大統領自身も複数の性的暴行やセクハラ疑惑に直面している。

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