北海ブレント先物予想引き上げ、基礎的条件が改善=ゴールドマン

[1日 ロイター] – ゴールドマン・サックス・コモディティーズ・リサーチは1日、北海ブレント先物<LCOc1>の第2・四半期および通期見通しを引き上げた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置が段階的に緩和されることで需要が回復するほか、急速な供給減少によりファンダメンタルズ(基礎的条件)が改善するとした。

2020年第2・四半期の北海ブレント先物価格見通しは1バレル=25ドルと従来の20ドルから上方修正。通期見通しも従来の35.2ドルから35.8ドルに若干引き上げた。ただ、19年の北海ブレント先物の平均価格である1バレル=64.16ドルを依然として大幅に下回っている。

ゴールドマンはノートで「新たに導入された備蓄形態や5月の供給過剰が従来予想を日量約100万バレル下回っているとみられることなどファンダメンタルズが改善しており、市場は貯蔵容量という課題を通過したようだ」と指摘。北海ブレント先物はこの日、1バレル=26ドルを超えたが、「5月には一段高が見込まれるだろう。ただし価格変動は依然として大きい」とした

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成される「OPECプラス」による日量970万バレルの協調減産がこの日から始まったものの、ゴールドマンは現物市場は依然として供給過剰であり、需要が上回るのは数週間先と分析。原油市場が想定通り強気に転じるには「時間がかかり、忍耐が必要」と警告した。

また、ロックダウン措置が最終的に緩和されることで、今後数週間にわたり需要が拡大し続けると予想する一方、クルーズ船や飛行機などの燃料需要への影響がくすぶり続けることなどを理由に、20年第4四半期と21年の需要見通しを引き下げた。

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