米当局、中国系米国人の大学教授を逮捕 中国政府や企業との関係を隠す
米司法省は5月8日、アーカンソー大学の中国系アメリカ人教授である洪思忠(Simon Saw-Teong Ang)容疑者を、NASA関連研究資金の提供を申請する際、中国政府や中国企業とのつながりを隠していたとして、通信詐欺の疑いで逮捕した。
米司法省は11日、米連邦捜査局(FBI)とアーカンソー州連邦検事局が、5月8日に電文詐欺の疑いで逮捕した洪思忠教授は、アーカンソー州フェイエットビルの連邦地方裁判所に初出廷した。同日夜、洪教授の通信詐欺を公表した。有罪判決を受けた場合、最大20年の懲役刑に処されるという。
アーカンソー・タイムズ紙は12日、洪思忠教授の容疑についての最も有力な証拠は、洪教授が他の中国人研究者に送ったメールだという。図書館の職員が偶然発見した。
関連記事
中国政府が進める海外高度人材招致プログラム「千人計画」への関与を隠蔽していたとして有罪判決を受けたハーバード大 […]
米共和党の上院議員2人は7月29日、エネルギー省(DOE)の国立研究所に就職を希望する中国やロシアからの外国人 […]
中国による米国の情報の不正取得は、科学技術の分野を超え、中央銀行に当たる連邦準備銀行(FRB)にまで及んでいる […]
米司法当局は7日、2人の中国系学者に経済スパイなどの罪でそれぞれ有罪判決を言い渡した。専門家は、中国政府は米国 […]
トランプ米政権下で司法長官代理を務めたマシュー・ウィテカー氏は、司法省が人種差別を煽っているとして取りやめた「チャイナ・イニシアチブ」について中国共産党の国家安全保障の脅威に対処するものだったと強調した。