5月15日、湖北省武漢のコンピューターのモニター工場で、検査を受ける従業員(Getty Images)

ウイルス対応で覇権狙う中国共産党 専門家、質の悪さで「マイナス評価」

世界中の人気の観光スポットや行楽地は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)対策の影響を受けて、観光客の人影がまばらになっているところが多い。いっぽう、ウイルス流行の渦だった中国では、学校やオフィス、レストランなどが徐々に再開され始めている。

米トランプ大統領は、当初、中国共産党政権のウイルス対応を支持していた。しかし、流行が米国にまで拡大して少なくとも8万人もの人々が死亡し、ウイルス起源や情報の封鎖が明るみになってくると、米国は、中国の初期対応の不備を追及し始めた。さらに、世界保健機関を利用した情報操作も批判している。

 世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)の総会初日の5月18日、トランプ大統領はホワイトハウスの記者会見で「WHOは中国の操り人形」と厳しく批判した。また、テドロス事務局長に当てた書簡を公開し、中国との癒着体制の事例を並べて、「30日以内に本質的改善が見られなければ、現在暫定的に実施している資金拠出停止を恒久化する」と警告した。

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