米国の新型コロナ死亡率、民主党支持地区が共和党地区の3倍

[ワシントン 21日 ロイター] – ロイターが人口データと公衆衛生データを分析したところ、米国では民主党支持者の多い地区で、新型コロナウイルス感染症の死亡率が高いことが明らかになった。同地区の死亡率は共和党支持者の多い地区の3倍に達している。

新型コロナへの対応を巡っては、共和党支持者と民主党支持者の間で温度差があるが、こうした要因が影響している可能性もある。

2016年の大統領選で民主党のヒラリー・クリントン氏に投票した郡では、20日時点で10万人当たり39人の死者が出ているが、共和党のドナルド・トランプ氏に投票した郡では、10万人当たり13人となっている。

ニューヨークなど、民主党支持者の多い、人口密度が高い都市では死亡率が高いが、共和党支持者が多い農村部や郊外では相対的に死亡率が低い傾向がみられる。

ニューヨーク州だけではなく、全米50州中36州で、民主党支持者の多い郡のほうが、死亡率が高い傾向が見られた。

ロイターとイプソスが18-19日に成人1115人を対象に実施した調査によると、民主党支持者の約半数は新型コロナを「非常に懸念している」と回答。共和党支持者で同じ回答をした人は全体の3分の1にとどまった。

他の世論調査でも、共和党支持者の方が、民主党支持者よりも封鎖措置の解除を強く望んでいることが明らかになっている。

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