香港の民主派活動家、国家安全法への抗議デモ呼び掛け

[香港 22日 ロイター] – 香港の民主化を求める活動家らは22日、中国政府が香港での国家安全維持のための法制度確立を進めていることを受けて、香港の自由や世界の金融センターとしての地位が奪われると強い懸念を示し、抗議デモを呼び掛けた。

抗議活動は「フラッシュモブ」と呼ばれるパフォーマンスの形で香港各地で夜に行うよう呼び掛けられている。

中国の李克強首相は22日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で行った政府活動報告で、香港とマカオの安全保障を守るために「健全な」法律制度・執行メカニズムを確立すると表明した。[nL4N2D40YT]

香港を対象にした国家安全法が成立すれば、「一国二制度」下で保障されている香港の高度の自治が奪われるとして、民主化活動家らはこれまで国家安全法に強く反対してきた。

香港は、2003年にも同様の安全条例の制定を目指したが、50万人規模の抗議デモが起きて廃案となった。

香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は、法制度を確立するため中国全人代に「完全に協力する」と表明。国家安全法について、権利や自由、司法の独立には影響を及ぼさないと述べた。

*内容を追加しました。

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