インド、中国・香港の新ポートフォリオ投資家監視強化へ=政府筋

[ニューデリー 22日 ロイター] – インド政府は、中国と香港の新たな「外国ポートフォリオ投資家(FPI)」に対する監視を強化する規制案を起草した。3人の政府筋がロイターに明らかにした。

インド政府は数週間前、陸地の国境を接する国からの全ての直接投資(FDI)を審査すると表明。新型コロナウイルスの世界的流行に伴う資産価格低迷に乗じた企業買収を阻止するのが目的としているが、中国政府は差別的な政策だと指摘している。

FDIは比較的長期の直接投資であり、通常は企業経営を支配するものになる。しかし、複数のインド当局者によると、この政策変更で中国人投資家が企業の支配権を握るため、ポートフォリオ投資として株式などの証券類を買い入れる動きを強めかねないとの懸念が政府内で高まったという。

2人の政府高官によると、インドは中国といった国からの新たなFPI登録を審査するための機関を設置する方針。この規制は香港にも適用されるという。

インドの財務省などからは今のところコメントを得られていない。

3人目の政府筋によると、インドは中国の国有企業がインド企業の株式を買い入れることを懸念。FPI規制案は最近発表したFDI政策に似たものになる公算が大きいという。FDI政策は中国を名指ししていないが、インドと陸地の国境を接する国々に適用される。

FPI規制案については、適用対象が他国に広がるのか、既存の登録FPIも監視強化されるのかは今のところ不明だ。現在、香港からのFPI登録数は111、中国からは16となっている。

FPIはインド金融市場で主要な勢力となっており、データによると、2019年のFPIによる資金純流入額は180億ドルだった。

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