原油先物は2%安、米中の緊張激化や需要懸念で

[ニューヨーク 22日 ロイター] – 米国時間の原油先物価格は約2%下落した。香港を巡る米国と中国の緊張激化のほか、新型コロナウイルス危機で低下した燃料需要の回復に対する懸念が高まった。

清算値は北海ブレント先物<LCOc1>が0.93ドル(2.6%)安の1バレル=35.13ドル。米WTI先物<CLc1>は0.67ドル(2%)安の33.25ドルだった。

原油価格はここ数日、経済再開の動きを背景に上昇していたが、中国の李克強首相が22日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の政治活動報告で2020年の国内総生産(GDP)目標に言及しなかったことを受けて値を下げた。

また、全人代には香港に国家安全法の迅速な制定を義務付ける新たな法案が提出され、トランプ大統領が強硬に対応するなどと警告している。

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