米、香港からの移住者受け入れを検討=ポンペオ国務長官

[ワシントン 1日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は、香港の統制強化に向けた中国政府の「国家安全法」制定計画に対抗するため、香港からの移住者受け入れを検討していると述べた。

アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)で5月29日に行われたインタビューで、「香港市民が米国に移住し、起業家精神に溢れた創造性をもたらすことを歓迎するか」との質問に対し、「われわれはそれを検討している」と発言した。

同時に「どのように展開されるのか正確には分からない」とし、「多くの香港市民は英国の旅券(パスポート)を保有しており、香港と英国には長い歴史があるため、状況は非常に異なる」と述べた。

トランプ大統領は先週末、大学研究の保全に向け、リスクがあると見なす人物について中国から米国への入国を停止すると明らかにしたが、ポンペオ長官は1日、声明を発表し、対象となるのは中国政府によって「狙われ、吸収され、悪用されている」大学院生や研究者で、全体のごく一部にすぎないと明らかにした。

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