中国、米英関係悪化狙いファーウェイ利用=米上院議員

[ロンドン 2日 ロイター] – 米共和党のトム・コットン上院議員は2日、米英関係を悪化させるために中国政府は通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]を利用しているとの見方を示した。

英国は1月、次世代(5G)通信網へのファーウェイ参入を限定的に容認すると発表したが、一部の米議員はこれを撤回させようと英国に圧力をかけており、コットン議員もその1人となっている。

コットン議員は英議会の国防委員会で「私の希望は(米英の)特別な関係が強固であり続けることだが、中国がファーウェイを利用して米英間にくさびを打ち込もうとしていることを危惧している」と述べた。

一方、ファーウェイのバイスプレジデント、張建崗氏は「米国のファーウェイに対する攻撃を支えているのは国家安全保障上の懸念ではなく、市場での位置付けであることは明らかだ。国家安全保障を巡る疑惑を立証する証拠は委員会に示されていない」と主張した。

英デーリー・テレグラフ紙は先月、ジョンソン首相が英国の5Gインフラ整備で2023年までに中国を参画させないようにする計画を当局者に求めたと報道。

コットン議員は「英政府が決定を改善させる上で、完全に覆らないなら、判断を和らげ、ファーウェイ技術の使用を最小限に抑え、より短い期間内に収めることを切に願う」とし、23年までに中国の関与を禁止する判断を「歓迎し、一段と早めるよう要請する」と語った。

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