トランプ米政権、首都警察を支配下に置く構想を提示=報道

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米政権が黒人男性暴行死に端を発する抗議活動が全国的に広がる中で首都ワシントンの警察を支配下に置く構想を打ち出していたことが、2日のメディア報道で分かった。

トランプ大統領は1日、首都ワシントンでの暴力を食い止めるため数千人の兵や法執行機関職員を動員するとし、市長や知事が街頭の統制を取り戻せなければその他都市でも同様の措置を取ると表明した。

ワシントンのミュリエル・バウザー市長は2日、記者団に対し「大統領がワシントンで武力の誇示を望んでいるとする昨日の演説を聞いたと思う。われわれは彼ら(トランプ政権)がそうするために多くの方法を調べたことを知っている」と述べた。

米紙ワシントン・ポストとNBCの地元系列局がこれに先立って伝えたところによると、同市長のオフィスは記者団に対し、トランプ政権が4000人の首都警察を連邦の支配下に置く構想を打ち出していたと明らかにした。

首都警察からは今のところコメントを得られていない。

ホワイトハウス周辺でのデモ参加者は強制的に押し返され、1日にはトランプ大統領が近くの教会に徒歩で向かう前に警察によって催涙ガスが発射されたと報じられている。

ホワイトハウス報道官は、デモ参加者が園内から退去する命令に従わなかったため、パークポリス(公園警察)が対応したと説明した。

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